安曇野では水田に水が入り、田植えの準備がピークを迎えました。米どころ安曇野でも兼業農家が8割を超え、農家の多くが連休に家族で田植えを行うからです。水鏡となった田んぼには残雪の北アルプスが映りこみ、海に浮かぶ島々のような美しい風景となります。
信濃高野とも呼ばれる真言宗の古刹栗尾山満願寺。信濃三十三観音霊場の第26番札所で、江戸時代には安曇・筑摩領民の総菩提所であったとされています。東海道中膝栗毛で知られる十返舎一九が、1814年8月に松本から栗尾道を通って満願寺へ向かったとされています。その時の様子が記載された1816年の続膝栗毛八編の発刊から、2016年に200年を迎えました。
参道の入口には経文が書かれた屋根付きの微妙橋があります。三途の川を渡る微妙橋は極楽浄土の入口とされ、苔むした170段の石段を登りつめたところが本堂です。本堂の横には聖天堂があり、微妙橋や絵馬と共に市の文化財に指定されています。願いを満たす寺という縁起の良い名前から、2年参りの隠れた名所にもなっています。
本堂から少し下がったところに広大なつつじ園があり、約5,000株のツツジが咲いています。三途の川を渡った極楽浄土の象徴とされ、静寂に包まれた参道と色鮮やかなツツジの対比がとても印象的な安曇野の隠れた名所です。
安曇野では連休から田植えが始まり、これから6月にかけて最も美しい季節を迎えます。菜の花やチューリップも満開となり、残雪の北アルプスには雪形が姿を現しました。
安曇野では桜の季節が終わり、常念坊の雪形(ゆきがた)も姿を現し始めました。雪形とは雪が解けた部分のシルエットのことで、山の名前の由来や農作業の目安となっています。安曇野から見える雪形には、常念岳の「常念坊」「万能鍬」、蝶ヶ岳の「蝶」、東天井岳の「白い子犬」などがあり、雪形が見え始めると安曇野も農作業も本番を迎えます。雪形のピークは5月で、長峰山や光城山の山頂からは複数の雪形を見ることができます。
山の名前はなかなか覚えられないものですが、雪形とセットで覚えると忘れません。北アルプスが最も美しく見えるこの季節、親子で雪形を探してみてはいかがでしょう?
https://www.city.azumino.nagano.jp/soshiki/32/10316.html
NPO法人安曇野ふるさとづくり応援団の有志で2019年度にスタートした「案内人と楽しむまち歩き~ココブラ」。今までのコース主体のまち歩きではなく、ガイドの個性を活かしたニッチでディープな案内人主体の新しいまち歩きで、私もコーディネーターとして関わっています。
おかげさまで、2022春コースも好評でキャンセル待ちが相次ぎ、人気となった松本2コース、塩尻1コース、安曇野1コースの追加開催が決定しました。私が担当する「安曇野の扇状地の地形を訪ねるシリーズ」は、追加開催となった三角島の5回目が5月11日、わさび田湧水群の3回目が5月28日なのでお申込みはお早めに・・。
昨年創立15周年を迎え、Iターン者と地域住民が協働してふるさとづくりに取り組むNPO法人安曇野ふるさとづくり応援団。地域再発見の「ふるさとウォッチング」、人材育成の「案内人の教室」、協働のしくみ「ふるさと遺産」と活動を展開し、昨年度からは15年間の成果を子ども達へ還元する「ふるさと探究」に取り組んでいます。また、会員有志が設立した姉妹団体や協定団体が多くあり、連携して活動しています。
今年度より定期的に会報を送付していた「ふるさとパートナー会員」が、無料のメルマガ会員にリニューアルしました。姉妹団体や協定団体も含めたNPO法人安曇野ふるさとづくり応援団の関連イベント情報等を、随時メルマガにて配信します。登録は下記またはQRコードから簡単にできますので、是非登録をお願いします。
北アルプスを望むのどかな田園風景の中に、屋敷林、堰、道祖神等が点在する安曇野。安曇野の豊かな景観は、そこに暮らす人々によって守り育てられてきたものです。大王わさび農場や碌山美術館も安曇野を代表する景観ですが、それは安曇野の魅力のほんの一端に過ぎません。一般的な観光地とは異なる安曇野の魅力は、人々が暮らす地域を歩いてこそ体感できるものです。
安曇野では清らかな湧水に可憐なわさびの花が咲いています。安曇野はこれから桜、チューリップ、芝桜などの花々も競うように咲き、春本番を迎えます。
NPO法人安曇野ふるさとづくり応援団主催の安曇野の原風景を巡る「ふるさとウォッチング」。節目となる30回目は、感染症拡大の影響で2年延期となった戦国時代に城下町&市場町だった豊科真々部地区です。真々部公民館を起点に、真々部城館跡、金龍寺、専念寺、諏訪神社、道祖神、屋敷林などを訪ね歩きます。
尚、感染対策として定員を40人に減らし、ぬかくどおむすびの提供は行いません。申込みは先着順となりますので、下記申込フォームよりお願いします。安曇野の自然、歴史、文化を学びながら、春の安曇野を一緒に散策してみませんか?
NPO法人安曇野ふるさとづくり応援団が、15年間の地域再発見の活動を子ども達へ還元する「ふるさと探究の安曇野」。長野県元気づくり支援金を活用し、安曇野市教育委員会等と連携して取り組む新たな活動です。学習指導要領でも「探究型の学び」が重視されてきていることも踏まえ、次世代が市内のお宝の存在を現場で知り、学びそして伝えていく展開を生み出すことを目指しています。
「ふるさと探究の安曇野」 のプログラムは、「謎解きウォーク」と「ぬかくど体験」の2つ。対象とする子どもたちの学年や学校の要望等に応じて、オーダーメイドで対応するフィールドワークです。また、知識を「教える」のではなく、子ども達が自ら気づき、疑問を持ち、考えることを重視しています。活動の考え方や事例は公式サイトにて。