安曇野は200年以上の歴史を持つ「天蚕」の里。室内で飼う蚕(家蚕)が桑の葉で飼育するのに対し、外で飼う天蚕(野蚕)はクヌギやナラの葉で飼育し、「やまこ」や「やままい」とも呼ばれています。「天蚕」の繭から採れる天蚕糸はつやのある光沢としなやかさが特徴で、「繊維のダイヤモンド」と言われています。
最盛期には3000haを超えていた天蚕飼育も、戦争で一時飼育が途絶えてしまいました。その後旧穂高町のはたらきかけで復活しましたが、2010年には疫病の発生で大きな被害を受け、存続の危機を迎えました。現在の飼育農家は穂高有明地区の数件のみで、天蚕糸からできた織物は京都でも最高級の評価を受けています。「天蚕」の幼虫は透き通った緑色で、この季節に最も大きく成長します。
国営アルプスあづみの公園では、里山文化ゾーンに圃場を整備して天蚕飼育に取り組んでいます。さとやま学校の一環としてやまこの教室を開講し、体験活動も行っています。最高級の織物にはちょっと手が出ませんが、手頃な小物類は安曇野のおみやげには最高です。安曇野の宝「天蚕」、梅雨のこの時期でも楽しめますので是非足を運んでみてください。
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安曇野は田植えも終わり、田圃一面に水が入りました。長峰山の山頂からは、水鏡の安曇野が美しい姿を見せています。安曇野市美術館ではバラが満開となり、明科あやめ公園の花菖蒲も咲き始めました。
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田植えがピークを迎え、田んぼに水が入った安曇野。水鏡となった田んぼには残雪の北アルプスが映りこみ、海に浮かぶ島々のような美しい風景となります。
安曇野では連休から田植えが始まり、これから6月にかけて最も美しい季節を迎えます。菜の花やチューリップも満開となり、残雪の北アルプスには雪形が姿を現しました。
安曇野では桜が終わり、常念坊の雪形(ゆきがた)が姿を現し始めました。雪形とは山肌の雪が解けた部分のシルエットのことで、山の名前の由来や農作業の目安となっています。安曇野から見える雪形には、常念岳の「常念坊」「万能鍬」、蝶ヶ岳の「蝶」、東天井岳の「白い子犬」などがあり、雪形が見え始めると安曇野も農作業も本番を迎えます。雪形のピークは5月で、長峰山や光城山の山頂からは複数の雪形を見ることができます。
山の名前はなかなか覚えられないものですが、雪形とセットで覚えると忘れません。北アルプスが最も美しく見えるこの季節、親子で雪形を探してみてはいかがでしょう?
北アルプスを望むのどかな田園風景の中に、屋敷林、堰、道祖神等が点在する安曇野。安曇野の豊かな景観は、そこに暮らす人々によって守り育てられてきたものです。大王わさび農場や碌山美術館も安曇野を代表する景観ですが、それは安曇野の魅力のほんの一端に過ぎません。一般的な観光地とは異なる安曇野の魅力は、人々が暮らす地域を歩いてこそ体感できるものです。
NPO法人安曇野ふるさとづくり応援団主催の安曇野の原風景を巡る「ふるさとウォッチング」。35回目はわさびで栄えた穂高等々力町地区。穂高会館を起点に、穂高川、狐小路、わさび田、養鱒場、道祖神などを訪ね歩き、散策後にぬかくどで炊いたおむすびを味わいます。
安曇野の自然、歴史、文化を学びながら、春の安曇野を一緒に散策してみませんか?参加費は1500円で、申込みは先着順です。申込は下記申込フォームよりお願いします。
安曇野ではもうすぐ桜が開花します。これからチューリップ、芝桜などの花々も競うように咲き、春本番を迎えます。
7年目を迎えた案内人と楽しむまち歩き~ココブラ。ブラタモリの案内人4人を含む多彩な案内人による個性的なまち歩きです。2025春版は14コースで、私も「不動産の視点で安曇野の地理を読み解く」をテーマに、4月12日に三角島、5月25日に黒沢川の2コースを担当します。
厳しい寒さを耐えて春を迎えた安曇野。安曇野について学びながら、案内人と一緒に散策してみませんか?
https://cocobura.jp/guide/508/
大王わさび農場では、白いわさびと紅梅が咲き始めました。わさびの花は遠めには気づかないほど小さく可憐で、春の安曇野で最も早く咲く花でもあります。大王わさび農場だけでなく、小規模なわさび田が点在する早春賦碑のある穂高川沿いや万水川沿いのせせらぎの小径もおすすめです。
安曇野ではこれから水仙や木蓮といった春の花が一斉に咲き始めます。風景投稿サイト「ビューポイントあづみの」の週間ランキングを参考に、春の安曇野をゆっくり散策してみませんか?