松本山雅Jリーグ昇格
Jリーグ準加盟の松本山雅FCのJFLリーグ4位以内が確定し、12日のJリーグ理事会にて来期のJ2リーグ昇格が正式決定されることになりました。2年前にJFLに昇格した松本山雅の平均観客数は7000人以上で、J2の平均を超える多くのサポーターに支えられています。また、アルウィンというすばらしいスタジアムにも恵まれ、Jリーグに最も近いとチームと言われながら、昨シーズンは終盤の失速で7位に終わりました。今期も成績不振による監督交代や横浜Fマリノスから移籍した松田直樹選手の急逝という苦難に見舞われましたが、最終盤の5連勝で見事念願のJリーグ昇格を成し遂げました。
来期のJ2は同じく昇格がほぼ確実な町田ゼルビアを含めて上限の22チームとなり、JFL上位との入替制度もスタートする予定です。今期JFL2位でライバルの長野パルセイロもJ2リーグ昇格を目指しており、今まで以上に厳しい戦いとなるでしょう。
天皇杯では、2回戦でJ2横浜FC、3回戦でJ1アルビレックス新潟を破り、既にJリーグで十分通用する実力を持っています。次の4回戦で横浜Fマリノスと対戦するというのも不思議な縁ですが、亡くなった松田選手のためにも良い試合をしてもらいたいと思います。
ヨーロッパではサッカーは単なるスポーツを超え、地域の文化になっています。信州でも長野パルセイロの昇格による信州ダービーや、J1チームの誕生も夢ではありません。サッカーを通して地域の文化が成熟し、信州の活性化につながっていくことを願っています。