小正月の三九郎
安曇野ではこの連休に各地で「三九郎」が行われました。「三九郎」とは松飾りやダルマを藁で組んだ櫓に取り付けて燃やす小正月の行事で、一般的には「どんど焼き」と呼ばれています。三九郎という呼び名は県内でも松本・安曇野地方だけで、道祖神祭りの神主福間三九郎に由来すると言われ、元々は道祖神の傍で燃やしたのが始まりのようです。地域によって大きさや形は様々ですが、燃やした火で繭玉を焼いて食べると病気にならないと伝えられ、多くの子どもも参加する地域の象徴的な行事となっています。
私の住む柏原区中下地区では昔から地域一番の大きさを誇っています。毎年地区の長老から教わりながら、若い世代も一緒に2時間ほどかけ高さ約7Mの大人用と約3Mの子ども用の櫓を組みます。火をつけると瞬く間に大きな火柱となり、その後は柳の枝に付けた繭玉を焼いて、地域の繁栄と家族の無病息災を祝います。
安曇野には地域の伝統や文化、地域の人々とのつながりが今も残っています。時代が変わっても、この良き伝統や地域のつながりは後世に受け継いでいきたいですね。