北アルプス~蝶ヶ岳
台風一過の晴天に誘われて、蝶ヶ岳に日帰り単独登山に行ってきました。槍穂高連峰の最高の展望台と言われる標高2677Mの山で、これまでに10回以上登っています。登山口は安曇野市堀金の烏川上流の三股。平日にも関わらず約70台の駐車場はいっぱいで、なんとか隙間に駐めることができました。満車の場合は、約300M手前の未舗装の駐車場も利用できます。
駐車場から少し先のトイレと登山相談所がある登山口の標高は1345M。登山口から烏川を渡り、力水とゴジラの木を過ぎると樹林帯の急登が続きます。しばらく平坦地が続くまめうち平がコースのほぼ中間点で、苔むした神秘の森で一息つくことができます。水場の蝶沢を過ぎるとさらに急登が続き、大滝山の分岐を過ぎると蝶の雪形で有名なお花畑が広がっています。ハイマツのトンネルを抜けると右手に蝶ヶ岳ヒュッテ、左手に山頂が見えるなだらかな稜線に到着。梓川の深い谷の向こうに槍穂高連峰のパノラマが広がり、疲れを忘れるまさに絶景が迎えてくれます。
あいにく安曇野側はガスに覆われていましたが、穂高連峰側は予想通り雲ひとつない快晴でした。登山口から山頂までの標高差は約1300M、休憩を含めて約4~5時間が目安ですが、単独行の今回は3時間半で登ることができました。帰りは片道約40分かけて大滝山の稜線までちょっと寄り道。大滝山はシーズン中でも訪れる人はほとんどいませんが、針葉樹林帯に池や湿地が点在する神秘的な山で、長塀尾根の向こうに穂高連峰も望めます。
三股から蝶ヶ岳への登山道は良く整備されていますが、ほとんどが樹林帯で眺望がきかないのが難点です。ただし、その分稜線に立った時の槍穂高のパノラマの感動はひとしおなので、是非登ってほしい一番お気に入りの山です。日帰りではちょっと厳しいという方は女性オーナーの蝶ヶ岳ヒュッテに泊まって、槍穂高の朝焼けと大滝山の稜線歩きを楽しむのも良いでしょう。下山後は途中にあるほりでーゆで温まり、無事夕食前に帰宅しました。