北アルプス~有明山
3連休明けの10日、仕事仲間6人で有明山に登ってきました。有明山は信濃富士とも呼ばれ、山そのものがご神体でもある標高2268Mの信仰の山です。麓の有明山神社から登る表参道、中房温泉から登る裏参道、松川村の有明山社から登る3本の登山ルートがありますが、標高の割に厳しい山としても知られています。信仰登山で氏子と一緒に1度だけ登った表参道ではなく、4度目となる標高差の少ない裏参道から山頂を目指しました。
登山口は中房温泉の有明荘から少し入ったヘリポートのある第三駐車場。三段の滝を過ぎて四合目迄は、林間の急登が続きます。四合目を過ぎるとシャクナゲの群落と岩場が出現し、八合目にかけてハシゴやクサリ場のある岩場と林間の急登が混在するルートとなります。八合目を過ぎると尾根に出ますが眺望は無く、わずかに林間から大天井岳や常念岳が望めます。北東側に安曇野の田園が見えると、避雷針を兼ねたステンレスの鳥居と有明山社の祠のある北岳の山頂に到着。少し先に二等三角点のある開けた場所があり、東側に安曇野の田園、西側に燕岳が一望できます。さらに進むと中岳、少し下った先には南岳があり、どちらも有明山神社の祠が祀られています。
登山者が少ない山という認識でしたが、山頂で表参道から登った男性2人組と若い女性単独の登山者に会ったのには驚きました。他の北アルプスの山々のようなパノラマ的な眺望は望めませんが、厳しいながらも独特な雰囲気のある魅力的な山です。ただし、山小屋は無く岩場も多いので、体力に自身の無い方や悪天候での登山は避けた方が無難でしょう。
下りは色づき始めた三段の滝を見て、駐車場近くの有明荘の野天風呂でゆっくりひと休み。男女6人で登り3時間半、下り3時間の楽しい山行でした。帰りがけに麓の有明山神社に立寄り、ご神体である有明山に参拝して解散しました。