里山~武石峰

古代海だった大地溝帯「フォッサマグナの」の西縁に位置し、火山の浸食台地とされる美ヶ原高原。最高峰の王ヶ頭(2034m)をはじめいくつかのピークがあり、北のピークが武石峰(1973m)。

登山口は美ヶ原林道(通称美ヶ原スカイライン)の思い出の丘駐車場で、徒歩約10分で思い出の丘頂上1935m、そこから稜線を歩いて約20分で武峰山頂に着く。稜線は遮るものの無い笹の草原で、眼下の松本平と北アルプスを中心に、360度の大展望が楽しめるお気に入りの場所です。

南のビーナスラインに比べて車も少なく、安曇野から車で約1時間と意外と近い。思い出の丘に立ち寄らずに自然保護センターに向かう車も多く、観光地とは思えない静かな山歩きが楽しめます。、天気が良い日に思い立って行くことができる、オススメの里山です。

20210503-07500920210503-081749_2021050316190120210503-08024020210503-08151420210503-07530020210503-075543

 

Side_bnr_12

里山~芥子坊主山

松本市北部の位置する標高892mの芥子坊主山。地図では「望主」と表記されているが、農村公園の名称や現地看板は「坊主」となっている。

標高はそれほど高くないが、山頂の展望台からは松本市街と南アルプス、松本平と北アルプスの眺望が楽しめる。農村公園まで車で行くこともできるが、おすすめは歩いて約1時間の田溝池から。からまつコース、東山コース、泉のコースの3コースがあり、手軽な里山散策が楽しめます。

20210426-134335_2021050410550120210426-13520020210426-14130420210426-135429 20210426-14055920210426-142705_20210504105501

 

Side_bnr_12

里山~光城山

安曇野でおすすめの花見スポットと言えば、安曇野市の東に位置する標高911Mの光城山。麓から山頂にかけて昇り竜のようにピンクの帯が連なり、遠くからでも一目でわかります。以前は地元民だけの花見の穴場でしたが、最近は県外からの来訪者が大幅に増え、休日の朝には麓の駐車場がいっぱいになる人気の場所です。

山麓から山頂まではゆっくり歩いて約1時間。ファミリーにも手頃なハイキングコースで、ピンクに染まった山頂からは眼下に広がる安曇野と常念岳が一望できます。光城山は安曇野では数少ない槍ヶ岳のビューポイントで、天気の良い日には常念岳の肩の先に槍ヶ岳の穂先も望むこともできます。

下山には同じルートではなく、北隣の自然散策路がおすすめです。整備された明るい林間道で歩く人も少なく、所々にスミレも咲いて静かな山歩きが楽しめます。時間があればさらに北の長峰山まで足を伸ばすと良いでしょう。安曇野の水が集まる三川合流と北アルプスの大パノラマが楽しめます。

20210411-082616_2021050417280120210411-09005820210411-07592020210411-083202 20210411-08094820210411-075625

 

Side_bnr_12

里山~小熊山

大町の西山に位置する標高1302Mの小熊山。木崎湖と黒沢高原を林道小熊黒沢線が結び、眼前に迫る北アルプスと木崎湖の大展望が楽しめるトレッキングコースです。

林道は全線舗装なので、冬季を除いて車の通行も可能です。季節は落葉松が落葉し、北アルプスが冠雪しているこの季節がベスト。小熊山山頂は眺望が悪いので、歩くなら鹿島槍スキー場のある黒沢高原と木崎湖を望むパラグライダー場の往復がオススメです。

黒沢高原からパラグライダー場迄は約5.7km片道約90分。下山後は大町温泉郷の薬師の湯か木崎湖畔のゆーぷる木崎湖の温泉で疲れを癒すのも良いでしょう。

20201115-11011620201115-11323020201115-110838_2020111517280120201115-115551 20201115-12044220201115-12151920201115-12080520201115-122252

Side_bnr_12

里山~長峰山

安曇野の東山に位置する標高934Mの長峰山。眼下に広がる安曇野と常念岳から白馬岳に続く北アルプスの大パノラマはまさに絶景です。

頂上には展望台とパラグライダーの離陸台があり、犀川、穂高川、高瀬川の三川合流部の地形が良くわかります。特に北アルプスが真っ赤に染まる朝と、茜空に稜線のシルエットが浮かぶ夕方がおすすめです。

登山口は麓の市営の長峰荘で、頂上まではゆっくり登って約60分。光城山への縦走コースや、光久寺からの棚田コースもあります。厳冬期以外は車で行くこともできますが、ゆっくり景色を楽しみながら歩いて登ることをおすすめします。下山後は長峰荘の展望露天風呂で疲れを癒しましょう。

20200608-09045320200608-09440320200608-09482020200608-09091520200608-10125620200608-091949

Side_bnr_12

 

里山~雨引山

9年ぶりに松川村の雨引山(1371M)に登りました。雨引山という山名は五穀豊穣を願って雨乞いしたのが由来と言われ、山頂には大和田神社の奥宮が祭られています。登山口は馬羅尾高原の有明山登山口の手前で、案内板の横と奥の林道との分岐近くに駐車スペースがあります。

最初の30分程は樹林帯の急登が続き、その後西側の眺望を楽しみながら稜線上を進みます。山頂からの眺望はすばらしく、眼前に迫る北アルプスと安曇野が一望できます。登りは稜線コースで約1時間半、下りは林道沿いのコースを通って約1時間で、途中1ヶ所ロープがありますが登山道は良く整備されて危険な場所はありません。早朝だったので途中誰にも会いませんでしたが、帰りには車が3台ほど駐まっていました。まだあまり知られていないので、静かな山歩きが楽しめるおすすめの里山です。

20170503_071530_2 20170503_071914_2 20170503_072928_2 20170503_072853_2 20170503_081614_2 20170503_093534_2

Side_bnr_12

里山~岩洲山

地元では岩洲公園と呼ばれ、奇岩が点在する岩洲山。犀川と筑北盆地に挟まれた砂礫岩でできた稜線は通称「がい骨山地」とも呼ばれ、生坂村境の岩洲山はその最南端に位置しています。

潮沢川沿いの国道403号線を北上し、公園口の看板を左折した細い林道の終点が登山口で、鳥居の手前に数台の駐車スペースがあります。祠と神楽殿のある秋葉社を見て稜線沿いを歩いていくと、蛇岩、白州岩、猿飛岩、不動岩等の奇岩が次々と姿を現します。また、870Mの最高地点には、中世の丸山氏の山城である高松薬師城跡や猿が城跡もあります。最高部は高松薬師城の870Mで、蛇岩や猿飛岩付近からは北アルプス、白州岩や不動岩付近からは安曇野や中央アルプスを望むことができます。
山の雰囲気は生坂村の京ヶ倉や筑北村の岩殿山と良く似ていますが、登山口が稜線のすぐ下なのでそれほどアップダウンはありません。登山口から白州岩まで片道約30分、不動岩まで片道約60分で、気軽に稜線歩きが楽しめるオススメの里山です。

20160605-12283020160605-12301420160605-12133920160605-120328 20160605-10361920160605-120755

里山~大姥山

娘の学校が休みだったので、娘と大町市八坂の大姥山に登ってきました。北アルプスの眺望と金太郎伝説で知られる標高1006Mの里山です。登山口は林道の終点となっている大姥神社本宮の手前で、トイレと駐車スペースがあります。

登山口からしばらく行くと立派な鳥居と石灯篭のある大姥神社本宮。本宮を抜けると痩せた尾根の急登が続き、所々に鎖場のある急な岩場があります。分岐を左にトラバースすると高さ10Mほどの大きな洞穴があり、奥宮が祀られています。分岐を右に行き鎖場の連続を越えるとテレビアンテナと四阿がある山頂。あいにく北アルプスは雲の中でしたが、晴れていれば北アルプスと筑北の山々が一望できます。往復2時間半ほどで登れるわずか1000Mちょっとの里山ですが、金太郎伝説と岩登りと眺望が楽しめるお勧めの里山です。

ちなみに大姥山の姫と有明山の八面大王が恋に落ち、できた子どもが金太郎だと言い伝えられているようです。標高こそ違いますが、安曇野を挟んで形の似ている2つの山の伝説が金太郎につながているとはとても興味深いですね。詳しくは信州の里山歩きの必需品「信州山歩きマップ」をご参照ください。

20130610_131324 20130610_093937 20130610_094322 20130610_094507 20130610_105134 20130610_112715 20130610_114430 20130610_121238

Side_bnr_12

里山~鍬ノ峰

爽やかに晴れた昨日、中学生の娘と大町市西部の鍬ノ峰に登ってきました。安曇野と北アルプスの展望の良さで知られる標高は1623Mの里山で、3回目の登山です。登山口は国営アルプスあづみの公園大町松川地区の西側で、舗装された狭い林道をしばらく登った奥に4~5台の駐車スペースがあります。

登山口からしばらくは急登が続き、尾根沿いの高圧線の鉄塔までは階段状になっています。一部笹に覆われて歩きにくい場所もありますが、登山道は良く整備されて迷うことはありません。また、登山道の途中からも西に北アルプス、東に安曇野の眺望も楽しめます。開けた山頂は360度の大展望で、眼下の安曇野と北アルプスの絶景を望むことができます。登りはゆっくり登って約2時間半、下りは約1時間半。安曇野の里山では最も標高が高く、気軽に迫力ある眺望が楽しめるお勧めの里山です。

麓の集落から北東の尾根伝いに登るルートもあるようで、地元では昔からこのルートがメインのようです。山頂で出会った地元の登山者はこのルートで登ったと言っていましたが、なんと登りに約4時間かかったとのこと。登山口の標高が低いためだと思いますが、登るにはちょっとズクが必要ですね・・・。

 

20130518_115120 20130518_124758_2 20130518_130008 20130518_131259 20130518_131309 20130518_131330 20130518_131344 20130518_131434

Side_bnr_12

里山~岩殿山

東京から来た甥と娘と3人で、筑北村の岩殿山に登ってきました。京ヶ倉の南に位置する岩殿山は、五穀豊穣の神を祀って崇められて来た信仰の山。標高はわずか1008Mで、地元以外ではほとんど知られていない里山です。三角点のある山頂は眺望がなく、地元では三社権現がある場所を岩殿山と呼んでいるようです。

岩殿山への登山道は岩殿寺と別所地区からの2コースありますが、今回は別所地区の菖蒲沢沿いの林道からのルートを選びました。林道入口の防除柵を開けてしばらく進むと左側に3台ほどの駐車スペースがあり、その先の岩殿山2.3キロの標識を目印に山頂を目指します。

廃屋が残る旧萩地区を過ぎ、美しいブナ林を抜けると正面に岩殿山を望む遥拝所。ここから先は急峻になるため、老若男女はここで遥拝して帰ったとされる場所です。やせた尾根を抜け三角点の分岐を過ぎた天狗岩では、標高1000Mとは思えない北アルプスの大パノラマが楽しめます。鎖場を下りて岩殿寺への分岐を過ぎると、洞窟内に三社権現の祠が見えてきます。

山の雰囲気は京ヶ倉に似ていますが、廃屋集落やブナ林、洞窟内の祠等、京ヶ倉以上に変化に富んだ山容が楽しめます。季節や登山口を変えて何度も登りたい、オススメの里山です。

 

Iwadono1 Iwadono2 Iwadono3 Iwadono4 Iwadono5 Iwadono7 Iwadono8 Iwadono9 

Side_bnr_12

より以前の記事一覧