功徳林大洞山霊松寺

大町の東山に位置する1404年(応永11年)創建の曹洞宗の禅寺霊松寺。大町市天然記念物のオハツキイチョウが有名で、松川村旧観勝院から1878年(明治11年)移築された長野県宝の山門も風格があります。

10月21日~11月12日は秋の特別拝観期間で、拝観料100円で鳴き龍の天井画のる本堂と小屋組みが美しい庫裏の見学が可能です。また、10月28日~11月5日は紅葉ライトアップも行っています。

鐘楼のある高台からは、大町市街と北アルプスも一望です。特別拝観に合わせて、歴史文化を感じながら紅葉狩りを楽しんでみませんか?

http://www.reishoji.jp/infomation.html

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有明山神社

有明山麓の宮城に位置し、信濃富士とも呼ばれる有明山をご神体とする有明山神社。山頂に奥宮があり、旧有明村の氏子が麓の表参道から片道5時間かけて奥社へ参拝登山しています。20年ほど前に1度参加しましたが、標高差以上に険しい登山に身が清められました。

日光東照宮の陽明門を模したと言われる裕明門は立川流の清水虎吉、手水舎は飛騨の棟梁山口権之正で、裕明門には十二支、手水舎には龍の見事な彫刻があります。また、神楽殿には31人の日本画家が81枚に描いた天井画もあり、安曇野の隠れた宝です。

近くには八面大王伝説の魏石鬼の岩屋もあり、歴史とロマンを感じるお気に入りの場所です。山頂の奥宮には、中房温泉からの裏参道から登山することもできます。

http://azumino.cocolog-nifty.com/index/2017/10/post-0236.html

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穂高神社御船祭り

9月26日に宵祭り、27日に本祭りが行なわれる穂高神社の例大祭「御船祭」。穂高神社は北九州に本拠があった海洋民族の安曇族が起源とされ、穂高人形が飾られた御船が穂高の各地区から穂高神社へ曳航されます。

今年は4年ぶりに大人船2台、子ども船3台が勢ぞろいし、クライマックスでは大人船2台が激しくぶつかります。北神苑にある御船会館では、過去の御船祭りや遷宮の様子を知ることができますので、是非ご覧ください。

http://www.hotakajinja.com/ofunekaikan.html

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わっぱらんどのぬるめ

大町温泉郷近くのわっぱらんどにある上原温水路。深さ約10㎝、最大幅約18m、長さ約300mの国内最大級の「ぬるめ」です。稲の生育は「1度1俵~水温が1度上がると米1俵の増収)」とも言われ、流れが早く冷たい安曇野の縦堰には「ぬるめ」が欠かせません。

地元では「わっぱらんどの会」を組織し、「ぬるめ」の文化を学べる場所として維持管理や環境教育を行っています。周辺には遊歩道やトイレ、駐車場の他、木陰の広場やツリーハウスもあり、夏の子ども達の遊び場として最適です。

http://www.wappa-land.azumino.com/

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安曇野ワイナリー

2008年に経営破たんした安曇野ワインを樫山工業が引継ぎ、開業15周年を迎えた安曇野ワイナリー。自社農園のブドウにこだわり、シャルドネやメルロー等のワイン用葡萄約3000本を敷地内で栽培しています。南仏調のセンターハウスではワインセラーの見学ができる共に、売店の試飲カウンターではお好みのワインの試飲を楽しむこともできます。

国内では珍しい垣根栽培の葡萄畑では、両端に植えられた薔薇が彩りを添えています。より繊細な薔薇を植えることで、葡萄を病虫害から守るセンサーの役割を担っているのです。北アルプスの眺望が期待できない梅雨の季節、南ヨーロッパの雰囲気漂う安曇野ワイナリーで、安曇野産ワインを楽しんでみてはいかがでしょう?

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安曇野の天蚕

安曇野は200年以上の歴史を持つ「天蚕」の里です。室内で飼う蚕(家蚕)が桑の葉で飼育するのに対し、外で飼う天蚕(野蚕)はクヌギやナラの葉で飼育し、「やまこ」や「やままい」とも呼ばれています。「天蚕」の繭から採れる天蚕糸はつやのある光沢としなやかさが特徴で、「繊維のダイヤモンド」「繊維の女王」と例えられるほどです。

最盛期には3000haを超えていた天蚕飼育も、戦争で一時飼育が途絶えてしまいました。その後旧穂高町のはたらきかけで復活しましたが、2010年には疫病の発生で大きな被害を受け、存続の危機を迎えました。現在の飼育農家は穂高有明地区の数件のみで、天蚕糸からできた織物は京都でも最高級の評価を受けています。「天蚕」の幼虫は透き通った緑色で、この季節に最も大きく成長します。

国営アルプスあづみの公園では、里山文化ゾーンに圃場を整備して天蚕飼育に取り組んでいます。さとやま学校の一環としてやまこの教室を開講し、体験活動も行っています。最高級の織物にはちょっと手が出ませんが、手頃な小物類は安曇野のおみやげには最高です。安曇野の宝「天蚕」、梅雨のこの時期でも楽しめますので是非足を運んでみてください。

http://yamakonogakko.web.fc2.com/

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栗尾山満願寺

信濃高野とも呼ばれる真言宗の古刹栗尾山満願寺。信濃三十三観音霊場の第26番札所で、江戸時代には安曇・筑摩領民の総菩提所であったとされています。東海道中膝栗毛で知られる十返舎一九が、1814年8月に松本から栗尾道を通って満願寺へ向かったとされています。拾ヶ堰開削と同じ年の1816年、その時の様子が記載された続膝栗毛八編が発刊されました。

参道の入口には経文が書かれた屋根付きの微妙橋があります。三途の川を渡る微妙橋は極楽浄土の入口とされ、苔むした170段の石段を登りつめたところが本堂です。本堂の横には聖天堂があり、微妙橋や絵馬と共に市の文化財に指定されています。願いを満たす寺という縁起の良い名前から、2年参りの隠れた名所にもなっています。

本堂から少し下がったところに広大なつつじ園があり、約5,000株のツツジが咲いています。三途の川を渡った極楽浄土の象徴とされ、静寂に包まれた参道と色鮮やかなツツジの対比がとても印象的な安曇野の隠れた名所です。

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安曇野ふるさと遺産

安曇野の歴史文化景観遺産を継承する目的で、NPO法人安曇野ふるさとづくり応援団が県の元気づくり支援金事業として2018年度にスタートしたのが「安曇野ふるさと遺産」。認定エリアで景観育成活動を行っている市民団体と協定を締結することで、行政や地域住民等とも連携して保全活用活動を行っています。

2022年度に新たに認定された「拾ヶ堰に育まれた緑豊かな新田集落」 を加え、これまでに「長尾野沢の屋敷林と田園集落」「潮沢の交通遺産と東山集落の暮らし」「千国街道穂高のまちなみ」「天蚕の恵みと新屋の屋敷林」「烏川扇状地と西山山麓の里山文化」「多様な水系とわさび田湧水群」の7エリアが認定されています。公式サイトにて「安曇野ふるさと遺産マップ」「安曇野ふるさと遺産リーフレット」の最新版もダウンロードできますので、是非ご活用ください。

http://azumino-sanpo.info/azumino-heritage/

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若一王子神社

大町の市街地北端に位置し、社叢が県天然記念物に指定されている若一王子神社。町割りに重要な呑堰の分岐点に祀られ、仁科氏が厚く信仰していた熊野権現那智大社を分社したと伝えられています。1556年築の本殿は国の重要文化財で、棟には赤鬼、縁側には木製の狛犬が鎮座しています。拝殿は1975年に伊勢神宮から移築されたもので、境内の東半分には長野県宝の三重塔や観音堂もあります。例大祭は7月で、子ども流鏑馬や6台の舞台(山車)が祭りを彩ります。多くの歴史文化遺産に恵まれ神仏習合の影響が残るミステリアスな神社です.

案内人と楽しむまち歩き~ココブラでは、禰宜の傘木さんの案内による正式参拝と特別内覧ができます。廃仏毀釈で燃やされた千手観音や三重塔の内部の仏像群、天井裏で宙に浮く心柱等、楽しい話を聞きながらお宝の数々を拝観できました 。地元以外ではあまり知られていません。国宝の仁科神明宮と共に、大町に行ったら是非立ち寄りたいオススメスポットです。

https://nyakuichi.jp/

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歴史的まちなみフォーラム

県内の歴史的なまちなみを活用したまちづくりに取組む市民団体が課題を共有し、連携して魅力を発信し活動する場として2019年に設立された「信州の歴史的まちなみネットワーク」。安曇野市内のNPO法人安曇野ふるさとづくり応援団、屋敷林と歴史的まちなみプロジェクトを含む県内22団体が加盟しています。

3回目のフォーラムとなる「信州歴史的まちなみフォーラム2022in安曇野」が、10月22日(土)に安曇野市豊科交流学習センター「きぼう」にて開催されます。「信州の文化的景観を次代につなぐために」をテーマに、長野県立歴史館長の笹本正治氏の基調講演、パネルディスカッション、まちなみ見学会の3部構成です。

午前中のまちなみ見学会は、多様な民家で構成された屋敷林のまちなみが残る豊科飯田地区。子ども達の探究学習支援事業に取り組むNPO法人安曇野ふるさとづくり応援団の会員が、その手法を交えてわかりやすく案内します。

フォーラムは先着80名、まちなみ見学会は先着30名の事前予約制です。この機会に、失われつつある安曇野の文化的景観について考えてみませんか?

開催案内(pdf)

https://www.city.azumino.nagano.jp/soshiki/32/95377.html

Rekimati2022